潰瘍性大腸炎の活動期は消化しやすく、消化管への負担が少ない食べ物を摂取する。
潰瘍性大腸炎の活動期はとにかく消化管を休める必要があるため、消化しやすく、消化管への負担が少ない食べ物を摂取した方が良いといわれています。
私も発病当初は何度も活動期を経験していますが、その都度寛解導入のために、主治医の指示に従い、上記の食事を心がけていました。
・消化しやすく、消化管への負担が少ない食べ物とは
消化管に負担をかけるものは脂質、食物繊維、刺激物です。そのため消化しやすく、消化管への負担が少ない食べ物とは低脂肪・低残渣(低不溶性食物繊維)・低刺激の食べ物となります。
- 低脂肪の食べ物
鶏のささ身、ひれ肉、レバー、タラ、マグロ(赤身)、タイ、はんぺん、豆腐等
- 高脂肪の食べ物
バラ肉、ベーコン、ソーセージ、ウナギ、サンマ、揚げ物類、マヨネーズ等
- 低残渣の食べ物
白米、大根、ニンジン、白菜、ホウレンソウ、キャベツ、ナス等
- 高残渣の食べ物
玄米、にら、れんこん、春菊、きのこ、牛蒡、もやし、海藻類等
- 高刺激の食べ物
辛いモノ、コーヒー、アルコール類、炭酸飲料等
活動期の献立
私は3度ほど潰瘍性大腸炎で入院した経験があります。入院した時に出てきた食事がまさに低脂肪・低残渣(低食物繊維)・低刺激の食べ物でした。一部を紹介します。
里芋と大根と鳥つくねの煮物、白米250g、大根とにんじんのサラダ、きゅうりのサラダ、味噌汁、ヤクルト
白身魚とかぼちゃの煮つけ、白米250g、切干だいこん、そうめん汁、ぶどうゼリー
豆腐の卵とじ、白米250g、味噌汁、白菜のおひたし、ぶどうゼリー
ちくわとこんにゃくの和え物、白米250g、味噌汁、湯豆腐、ゆず味噌、豆乳
つらい食事制限を乗り切るためのコツ
活動期の食事制限はつらいものです。つらい時期を乗り切るためのコツをいくつかご紹介したいと思います。
①時間を忘れて没頭できる趣味に専念する
幼いころ食事の時間も忘れてゲームに没頭した経験は無いでしょうか?あのような感覚で没頭できるものがあれば、つらい食事制限を少し楽に乗り切ることができると思います。
②頭を使う作業は脳に栄養のあるうちに
受験勉強や資格試験を控えていて、食事制限の中、勉強をしないといけない場合、脳に栄養のある時間帯になるべく勉強をするほうが集中できます。食事制限も末期になってくると栄養失調状態となり集中力を保つことが難しくなります。そんな時は勉強する時間帯を意識して、栄養補給のタイミングを狙って勉強するのが良いかと思います。
③食事制限は一生は続かないとポジティブに考える
ゴールの無い食事制限はつらいですが、いつかは寛解期を迎えます。食事制限は一生は続かないとポジディブに考えれば、少し気持ちが楽になると思います。