本記事では覚えると周りと差がつく必修編(値の配置)のExcelショートカットをご紹介いたします。
必修編(値の配置)
値の配置に関する操作は、以下のような操作です。
- セルに入力された値を右揃えにする。
- セルに入力された値を中央揃えにする。
- セルに入力された値を左揃えにする。
- セルとセルを結合する。
- セルの結合を解除する。
- セルの値を折り返して全体を表示する。
- セルの値に合わせてセル幅を調整する。
Excelの画面で見ると、下記の赤枠で囲った部分の操作にあたります。(⑦はなし)
使用頻度としてはどれもぼちぼちのものですが、脱マウスを達成する上では覚えておいた方が良いショートカットとなります。
ということで値の配置に関するショートカットを下記のとおり一覧にしました。
必修編(表示形式)
操作名 | ショートカットキー |
①値を左揃え | ALT H A L |
②値を中央揃え | ALT H A C |
③値を右揃え | ALT H A R |
④セルの結合 | ALT H M M |
⑤セルの結合解除 | ALT H M U |
⑥折り返して全体を表示 | ALT H W |
⑦セル幅の自動調整 | ALT H O I |
解説・補足
【⑥折り返して全体を表示 ⑦セル幅の自動調整】
セル幅に対して入力された値が長すぎる時、下記のように値が見切れてしまいます。
こんなとき値を全て表示するアクションとして以下の二通りの方法があります。
- セルの値を折り返して全体を表示
- セル幅を値の長さに合わせて広げる
セルの値を折り返して全体を表示すると先ほどの見切れていた状態から、以下のようにセル内で改行が起こり全体が表示されます。
ただ、改行された分、セルの高さが広がってしまいます。
一方セル幅を値の長さに合わせて広げると、以下のように値全体が表示されます。
そしてセルの値に合わせて最適な幅に自動調整してくれるショートカットが「ALT H O I」です。この操作の注意点としては対象セルだけではなく、列全体に幅が適用されるという点です。上記でいうと、「B4」セルの値に合わせてセル幅を調整すると、B列全体がB4セルの幅になってしまいます。
折り返して全体を表示とセル幅の自動調整の使い分け
私の場合は以下のように使い分けています。
- 表の見出しなどは基本的に折り返して全体を表示
- 表の各項目は基本的にセル幅の自動調整
実務で表を作るときは、傾向として見出しが長くなりやすいです。そのため見出しにセル幅を合わせてしまうと表全体が横に広がってしまい、間延びした表になってしまいます。そのため、見出し等は折り返して全体を表示の方が向いています。
一方、表の各項目は数字が入力されていることが多く、数字が折り返して表示されると、すごく見づらい表になってしまいます。また折り返して表示はセルの高さが伸びてしまうので、複数セルが折り返して表示されてしまうと、表全体が縦に間延びしてしまいます。そのため、表の各項目はセル幅の自動調整がおすすめです。
試しに以下のような表の見出しを折り返して表示してみます。
見切れていた見出しが表示されて、見やすい表になります。
ただこれらはケースバイケースなので、用途に合わせてどちらを使うかは決めたら良いかと思います。
【ショートカットキーの覚え方】
ショートカットキーの覚え方は、アルファベットの意味を理解することが近道です。ということでアルファベットの意味をまずは理解しましょう。
- H→Home
- A L→Align Left(左に並べる)
- A C→Align Center(中央に並べる)
- A R→Align Right(右に並べる)
- M M→Merge Merge(併合する)
- M U→Merge Un(併合しない)
Alignは並べるという英単語です。並びを左にするのでAlign Left でA Lとなります(中央、右も同様です)。
Mergeは併合するという英単語です。そのためMerge Mergeでセルの結合となります。またUnは否定を表す単語(例:(Un) believable→信じられない)なので、Merge Unで結合解除となります。
WとOIの覚え方について
WとOIは特にアルファベットの意味はないと思われます。そのため、個人的な覚え方をご紹介します
Wという形は見た目がすごくジグザグしているアルファベットでまさに、形が折り返しているように見えます。そのため私の場合、強引にWは折り返して全体を表示と関連付けました。
OIも特段の意味がないため、H(ホーム)とセットでHOI(ホイ!)と語呂合わせで覚えました。もっと良い覚え方があるという方はそちらを選択していただければと思います。