本記事では覚えると周りと差がつく必修編(フォント・シート操作・罫線)のExcelショートカットをご紹介いたします。
目次
必修編(フォント・シート操作)
実務において、セルに入力された文字のフォントサイズ、色、フォントスタイル、背景色を変更することやシート名の変更・シート色の設定などは細かい操作ですがよく使います。マウス操作で実行してもさほど時間はかからないため、軽視されがちですが、脱マウスを達成するためには、これらの細かい操作も全てショートカットを覚える必要があります。ショートカットキーのアルファベットの意味を理解すれば、それほど覚えることも苦ではありません。
ということでフォント・シート操作のショートカットを下記のとおり一覧にしました。
必修編(フォント・シート操作)
操作名 | ショートカットキー |
①フォントスタイルの変更 | ALT H F F |
②フォントサイズの変更 | ALT H F S |
③フォントカラーの変更 | ALT H F C |
④塗りつぶし | ALT H H |
⑤シート名の変更 | ALT H O R |
⑥シート色の変更 | ALT H O T |
解説・補足
【①フォントスタイルの変更 ②フォントサイズの変更 ③フォントカラーの変更 ③塗りつぶし】
①~④の機能は下記の赤枠で囲った部分のことを指します。
皆さんも実務で一度は使ったことがある機能かと思います。
簡単な機能のため補足としての説明は特にありませんが、覚え方について次項で説明します。
【ショートカットキーの覚え方】
ショートカットキーを覚え方は、アルファベットの意味を理解することが近道です。ということでアルファベットの意味をまずは理解しましょう。
H→Home
F F→Font Family(フォントスタイル)
F S→Font Size(フォントサイズ)
F C→Font Color(フォントカラー)
ALT Hは以前の記事でも記載しましたが、リボンのホームタブを選択するという意味です。詳しくは下記記事に書いておりますのでご参照ください。リボンで使うショートカットのほぼ9割はホームタブなのでALT Hは無意識で押せるぐらいに記憶に刷り込みましょう。
ALT Hの次は上記の具体的な操作を入力していくだけです。慣れないうちは頭の中で「フォントファミリー」「フォントサイズ」「フォントカラー」などと唱えていけば間違えることは少ないと思います。
また塗りつぶしの「H」に関してはおそらくアルファベットに意味がないため、「背景」のHと覚えましょう。
【ちょいテク】
例えば以下の表の期の合計欄である「セルH5、H9、P5、P9」のみに塗りつぶしを実行したい時、最も効率の良いやり方は何だと思いますか?
一つの方法として飛び飛びのセルを選択した状態で「ALT H H」を押し、選択セルを一括で塗りつぶすという方法があります。しかしこれでは、飛び飛びのセルを選択するためにマウス操作が必要となってしまいます。(CTRLを押しながら左クリック)
一方「矢印」でセルを移動し選択したセルごとに「ALT H H」を押して塗りつぶしていく方法もあります。しかし「ALT H H」を押して色を選択はキータッチ数が少し多くなってしまいます。
こういう時は「ALT H H」と「F4」を組み合わせましょう。
「F4」は以下の記事でも紹介しているとおり、前の処理を繰り返すショートカットです。
一つ目のセルは通常通り「ALT H H」を押し色を設定しますが、2つ目以降のセルは「F4」と押すだけで前の処理で設定した色を設定できます。
これが最も効率の良いやり方となりますので、是非覚えておきましょう。
【⑤シート名の変更 ⑥シート色の変更】
⑤⑥はシートの名前を変更したり、シートの色を変更したりするショートカットです。
通常であれば、対象のシートを右クリックして名前を変更したり色を変更したりしていると思います。これらの操作もショートカットで一発操作可能です。
以下の記事で紹介している「CTRL+PageUp(Down)」で操作したいシートを選択し「ALT H O R」や「ALT H O T」を押します。
複数シートに一括で色を設定したい時は「CTRL+SHIFT+ PageUp(Down)」でシートを複数選択することができます。飛び飛びのシートを選択することは残念ながらできないため、そういうときはマウスのCTRLキーを押しながら左クリックというマウス操作に頼りましょう。
マウス操作が煩わしいのが原因か、よく大事なシートもデフォルトのシート名(Sheet1等)のままにしている人を見かけます。ショートカットキーを覚えると、これらの操作に全く手間を感じないため、シート名をきちっとつける習慣もできると思います。
必修編(罫線)
罫線に関するショートカットキーは経験上、以下4つを覚えておけばことたります。
ということで罫線のショートカットを下記のとおり一覧にしました。
必修編(罫線)
操作名 | ショートカットキー |
①全ての罫線をつける | ALT H B A |
②全ての罫線をはずす | ALT H B N |
③外枠の罫線をつける | ALT H B S |
④外枠の罫線をつける(太罫線) | ALT H B T |
また上記の4つ以外に細かく罫線を設定したい場合は「CTRL+1」で書式設定ポップアップを出し設定しましょう。
【解説・補足】
簡単な機能のため補足としての説明は特にありませんが、覚え方について次項で説明します。
【ショートカットキーの覚え方】
前項で記載したとおり、覚え方はアルファベットの意味を理解することが近道です。ということで下記の通りアルファベットの意味を記載します。
H→Home
B A→Border All(罫線 全て)
B N→Border None(罫線 なし)
Borderは日本語で罫線という意味です。そのためBorder All は全てに罫線を引く、Border Noneは罫線を外すということになります。
B SのSにはおそらく意味がないため、Sは外枠の「S」と私は覚えました。
B TのTはThickという英単語(太線)かなと思われますが、私的にはあまりなじみがなかったので、Thickで関連付けてはいません。そこは皆様にお任せいたします。