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Excelショートカット超基礎編

本記事では絶対に覚えておきたい超基礎編のExcelショートカットをご紹介いたします。

超基礎編(移動・選択系)

まずはセルやシートの移動などに関わるショートカットについて解説します。

このショートカットは超基礎編と言いつつ周りを見渡すと意外と完璧に使い倒している人は少ないです。しかし脱マウスを達成するためには最も重要なショートカットのため、最優先で覚えましょう。

ということで移動・選択系の必修ショートカットを下記のとおり一覧にしました。

操作名 ショートカットキー
①セルの移動 矢印
②隣接する最後のセルへ移動  CTRL + 矢印
③範囲選択 SHIFT + 矢印
④1ページ上に移動  PageUp
⑤1ページ下に移動  PageDown
⑥隣接する範囲を全て選択 CTRL + A
⑦ワークシートの移動 CTRL + PageUp(Down)
⑧アプリケーションの切り替え ALT + Tab
⑨タブの切り替え CTRL + Tab
⑩アプリケーションの終了 ALT + F4
⑪新規ブックの作成 CTRL + N

※「+」は同時押しの意

補足・解説

【②隣接する最後のセルへ移動】

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隣接するセルとは上記の①②③のように値が入ったセルが空白セルを挟まず並んだ状態のことです。①を選択した状態でCTRL+↓を押すと②をスキップし隣接する最後のセルである③が選択されます。③から更にCTRL+ ↓を押すと今度は③から空白セルを挟み最初にぶちあたる④のセルが選択されます。そして④から更にCTRL +↓を押すと今度は④からずっと空白セルが続くので、エクセルの最終行(1048576行目)にぶちあたり選択されます。

一つ注意としては並んでいるとみなされるセルは値が入っているもので、罫線や背景色が入っているだけでは空白セルとみなされます。例えば上記9行目に背景色が入っていたとしても、④からCTRL+↓を押すと結果は最終行が選択されます。

そしてこのCTRL+矢印の性質を応用すれば膨大なデータが入力されたエクセルシートでもマウスでスクールせずとも簡単に入力セルの最終行にたどり着けます。下記のようにD1セルを選択し、CTRL+↓でD列の最終行を選択、更にCTRL+←でA列の最終行を選択、そしてCTRL+↑で A列の入力セルの最終行を選択することができます。A列の入力セルに途中空白セルが混ざっていても、すぐに入力セルの最終行を選択することができます。これは非常に重要なテクニックですので是非覚えておいてください。

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【⑥隣接する範囲を全て選択】

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隣接する範囲とは上記の表のように値が入ったセルが空白行などで区切られずにしきつめられている状態のことです。この状態でB5セルを選択した状態でCTRL+Aを押すと隣接する範囲であるA1からC24までのセルが選択されます。

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一方、上記のように表から少し離れたE8セルを選択した状態でCTRL+Aを押すと今度はシートの全セルが選択されます。シートの値を全てコピーしたい時などに使えるショートカットです。

【⑧アプリケーションの切り替え】

⑧アプリケーションの切り替えとはアクティブなアプリケーションを切り替えることです。

Internet ExplorerExcel、Wordなど複数のアプリを同時に起動している場合に、操作の対象となっているアプリのことをアクティブな状態といいます。どのアプリを操作の対象にするかを決める際にこのショートカットを使います。マウス操作であれば、アプリをクリックしたりアプリを閉じたりしながらアクティブなアプリを切り替えていると思います。ちなみにExcelのファイルを2つ同時に起動すると通常別々のウィンドウでExcelが立ち上がります。これはExcelというアプリを2つ起動していることになるため、ALT+TabのショートカットでExcelのファイル間のアクティブ切り替えが可能です。一方下記のようにInternet Explorerというアプリを1つだけ起動しタブで複数のページを閲覧している場合(下記の場合タブ3つ)、このタブの切り替えはALT+Tabではできず、CTLR+Tabのショートカットを使います。少しややこしいですが、ウィンドウが別々で出てくるものはALT+Tabで切り替え可能と覚えておきましょう。

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またALT+Tabのショートカットを押すと以下のような選択画面が出てくると思います。この状態でTabキーを離し(ALTキーは押したまま)、再びTabキーを押すと隣のアプリケーションが選択されます。アクティブにしたいアプリが選択された状態でALTキーを離すとそのアプリがアクティブとなります。アクティブなアプリを選ぶ場合はTabキーの代わりに矢印を押しても実行可能です。

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このアプリ―ケーションの切り替えは最頻出のショートカットのため、覚えていない場合必ず覚えましょう。

超基礎編(その他)

次はコピー&ペーストや上書き保存など多くの人が既知である超基礎(その他)のショートカットです。ある程度Excelをかじっている人にとっては釈迦に説法のショートカットかもしれませんが、超基礎=超高頻度のショートカットなので、覚えていないものがもしあれば、すぐに覚えてしましょう。

ということで超基礎編(その他)の必修ショートカットを下記のとおり一覧にしました。

操作名 ショートカットキー
①コピー CTRL + C
②ペースト CTRL + V
③切り取り CTRL + X
④元に戻す CTRL + Z
⑤元に戻すのキャンセル CTRL + Y
⑥上書き保存 CTRL + S
⑦名前を付けて保存 F12
⑧印刷 CTRL + P
⑨セルの編集 F2
⑩検索 CTRL + F
⑪置換 CTRL + H

※「+」は同時押しの意

補足・解説

【④元に戻す ⑤元に戻すのキャンセル】

元に戻すは誤った処理をしてしまった場合などに、直前の処理を取り消す機能です。連打すれば数個前まで処理を遡れます。

また元に戻すのキャンセルは直前の処理の取り消しを取り消す機能です。元に戻すを連打しすぎてしまった場合などに使います。

【⑩検索 ⑪置換】

検索・置換はセル単体を選択した状態で実行すると全てのセルで処理が実行されます。

一方2つ以上のセルを選択した状態で実行するとその選択範囲内だけで処理が実行されます。

よくありがちのミスとして、ある単体のセルの置換をしようとして、全セルが置換されてしまうというものです。

単体のセルを置換する場合は適当に隣のセルも含めて範囲として認識させ、全セルが置換されないように注意が必要です。

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検索・置換の場合ショートカット実行後上記のようなポップアップ画面が出てきます。ここでついつい、マウスを使って検索する文字列、置換後の文字列、すべて置換ボタンを押してしまいがちですが、ここも我慢してキータッチで行いましょう。

ポップアップ画面が出たらまず検索する文字列の入力欄がデフォルトで選択されています。そのためここで文字列を入力したら、マウスではなくTabキーを押して次の項目(置換後の文字列)に移りましょう。これはWEBページ等の入力フォームでも共通で、Tabキーを押すと次の入力項目に移ることができます。そして前の入力項目に戻るにはShift+Tabで戻ることができます。脱マウスの必修テクの為、是非この機会に覚えておいてください。

文字列の入力が終わったら、ALT+Aキーを押すとすべて置換が実行されます。検索・置換実行後ポップアップ画面を消すにはポップアップ画面がアクティブの状態でEscキーかALT+F4キーで消すことができます。アクティブの状態にするためには移動系ショートカット⑧アプリケーションの切り替えALT+Tabでしたね。

【おまけ頻出テクニック:大量データのコピーペースト】

本記事ご紹介のショートカットを組み合わせて出来る頻出のテクニックをご紹介します。是非覚えておいてください。

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上記の表はB列に売上、C列に原価、D列に利益が入力されます。売上と原価には既に値が入力されており、D列の利益を埋めていく必要があります。利益は売上―原価の算式で求められるのでD列にB列-C列の式をずっと入れていきたいのですが、マウスを使わずにショートカットの組み合わせにより一発で数式を入れることができます。

まずD列の先頭セルであるD3セルに数式を入力しコピーします。

コピーしたまま矢印でC3セルに移動し、C3セルでCTRL+↓を押しC列の入力最終行に到達します。その後一つ右のD451セルに移動し、CTRL+SHIFT+↑を押します。そうするとD列の式を入力したセルが全て選択されるので、そこでCTRL+Vを押しましょう。これでD列の利益欄に全ての式が入力されました。このテクニックは慣れると1秒ぐらいで出来るようになります。また実務でも結構頻出するので、是非覚えておきましょう。